計画05伝熱 攻略のポイント
熱貫流、熱伝導、熱伝達、熱貫流抵抗、熱伝導抵抗、熱伝達抵抗の用語をしっかり理解し、建築材料の熱伝導率の大小関係や断熱性能について学んでください。

問-1 残念 答えは ○ でした。
設問の通り、半密閉中空層の熱抵抗は、同じ厚さの密閉中空層の熱抵抗より小さい。
計画05 伝熱 問-2
窓のある外壁において、次の条件における熱損失の値は、1,500W 又は 1,290kcal/h である。ただし、定常状態とする。
■条件
外壁(窓を除く)の面積:20m2
窓の面積:10m2
屋内空気の温度:25℃
外気の温度:-5℃
外壁(窓を除く)の熱貫流率:1.0W/(m2・K) 又は0.86kcal/(m2・h・℃)
窓の熱貫流率:3.0W/(m2・K) 又は2.58kcal/(m2・h・℃)
1W=0.86 kcal/h
問-2 残念 答えは ○ でした。
熱損失量=熱貫流率×内外温度差×壁体の表面積 で求めます。
外壁と窓の熱貫流率は異なるので、それぞれの熱損失量を計算し合計します。
外壁の熱損失量=0.86×(25-(-5))×20=516
窓の熱損失量=2.58×(25-(-5))×10=774
合計熱損失量=516+774=1290kcal/h
1290÷0.86=1500W
計画05 伝熱 問-4
アルミはくは、放射率が小さいので、壁体の表面に張ることにより放射による伝熱量を少なくすることができる。
問-4 正解 答えは ○ でした。
一般に放射による熱移動を防ぐためにアルミはくを、壁体内の中空層に貼り、夏の日射などで壁体の室内側表面がほてるのを防止することができます
問-5 正解 答えは ○ でした。
熱伝達抵抗は、空気から壁、また、壁から空気へ熱が伝わるときの抵抗を示す値です。壁体の表面に当たる風速が大きくなるほど、熱が伝わりやすくなります。つまり、熱伝達抵抗は小さくなります。
問-7 残念 答えは × でした。
単位面積当たりの放射受熱量は、熱源からの距離の2乗に反比例する。
問-8 正解 答えは × でした。
壁体の熱貫流率は、壁体全体の単位面積当たりの熱の伝わりやすさの割合で、その値が大きいほど熱が伝わる。アルミ箔を張ることで、熱伝達を防ぐことに効果があるため、熱貫流率は減少する。
問-11 残念 答えは × でした。
外壁内の断熱材を厚くすることによって、断熱効果は高くなりますが、外壁の内部結露の防止には、あまり効果はありません。外壁の内部結露は室内側から高温、高湿な空気が流入するためにおきるので、壁体の室内側に防湿層を設け、高湿の空気の流入を抑制することが大事です。
問-11 残念 答えは × でした。
一般的な透明板ガラスの分光透過率は、波長の短い可視光線よりも赤外線、遠赤外線と波長の長い光線(熱線)のほうが小さい。
問-13 残念 答えは ○ でした。
設問の通り、白色ペイント塗りの壁の場合、遠赤外線などの長波長放射の吸収率は高いが、日射などの短波長放射の吸収率は低い。問-13 正解 答えは × でした。
温度分布を表す温度勾配は、Aのように断熱材のところで急勾配となります。
問-18 残念 答えは × でした。
一般に、同じ材料でも密度が大きいほど、熱伝導率は大きくなりますが、グラスウールの場合、断熱材としての実用範囲では、密度が大きくなるほど、熱伝導率は小さくなります。
問-22 残念 答えは × でした。
外壁内の断熱材を厚くすることによって、断熱効果は高くなりますが、外壁の内部結露の防止には、あまり効果はありません。外壁の内部結露は室内側から高温、高湿な空気が流入するためにおきるので、壁体の室内側に防湿層を設け、高湿の空気の流入を抑制することが大事です。
問-25 残念 答えは ○ でした。
設問の通り、半密閉中空層の熱抵抗は、同じ厚さの密閉中空層の熱抵抗より小さい。