Friday, May 27, 2011

Planning_05


計画05伝熱 攻略のポイント

熱貫流、熱伝導、熱伝達、熱貫流抵抗、熱伝導抵抗、熱伝達抵抗の用語をしっかり理解し、建築材料の熱伝導率の大小関係や断熱性能について学んでください。



問-1 残念  答えは ○ でした。
設問の通り、半密閉中空層の熱抵抗は、同じ厚さの密閉中空層の熱抵抗より小さい。

計画05 伝熱 問-2

窓のある外壁において、次の条件における熱損失の値は、1,500W 又は 1,290kcal/h である。ただし、定常状態とする。

■条件
外壁(窓を除く)の面積:20m2
窓の面積:10m2
屋内空気の温度:25℃
外気の温度:-5℃
外壁(窓を除く)の熱貫流率:1.0W/(m2・K) 又は0.86kcal/(m2・h・℃)
窓の熱貫流率:3.0W/(m2・K) 又は2.58kcal/(m2・h・℃)
1W=0.86 kcal/h

問-2 残念  答えは ○ でした。
熱損失量=熱貫流率×内外温度差×壁体の表面積 で求めます。
外壁と窓の熱貫流率は異なるので、それぞれの熱損失量を計算し合計します。

外壁の熱損失量=0.86×(25-(-5))×20=516
窓の熱損失量=2.58×(25-(-5))×10=774
合計熱損失量=516+774=1290kcal/h
1290÷0.86=1500W

計画05 伝熱 問-4

アルミはくは、放射率が小さいので、壁体の表面に張ることにより放射による伝熱量を少なくすることができる。

問-4 正解  答えは ○ でした。
一般に放射による熱移動を防ぐためにアルミはくを、壁体内の中空層に貼り、夏の日射などで壁体の室内側表面がほてるのを防止することができます


問-5 正解  答えは ○ でした。
熱伝達抵抗は、空気から壁、また、壁から空気へ熱が伝わるときの抵抗を示す値です。壁体の表面に当たる風速が大きくなるほど、熱が伝わりやすくなります。つまり、熱伝達抵抗は小さくなります。


問-7 残念  答えは × でした。
単位面積当たりの放射受熱量は、熱源からの距離の2乗に反比例する。

問-8 正解  答えは × でした。
壁体の熱貫流率は、壁体全体の単位面積当たりの熱の伝わりやすさの割合で、その値が大きいほど熱が伝わる。アルミ箔を張ることで、熱伝達を防ぐことに効果があるため、熱貫流率は減少する。

問-11 残念  答えは × でした。
外壁内の断熱材を厚くすることによって、断熱効果は高くなりますが、外壁の内部結露の防止には、あまり効果はありません。外壁の内部結露は室内側から高温、高湿な空気が流入するためにおきるので、壁体の室内側に防湿層を設け、高湿の空気の流入を抑制することが大事です。


問-11 残念  答えは × でした。
一般的な透明板ガラスの分光透過率は、波長の短い可視光線よりも赤外線、遠赤外線と波長の長い光線(熱線)のほうが小さい。


問-13 残念  答えは ○ でした。
設問の通り、白色ペイント塗りの壁の場合、遠赤外線などの長波長放射の吸収率は高いが、日射などの短波長放射の吸収率は低い。問-13 正解  答えは × でした。
温度分布を表す温度勾配は、Aのように断熱材のところで急勾配となります。


問-18 残念  答えは × でした。
一般に、同じ材料でも密度が大きいほど、熱伝導率は大きくなりますが、グラスウールの場合、断熱材としての実用範囲では、密度が大きくなるほど、熱伝導率は小さくなります。


問-22 残念  答えは × でした。
外壁内の断熱材を厚くすることによって、断熱効果は高くなりますが、外壁の内部結露の防止には、あまり効果はありません。外壁の内部結露は室内側から高温、高湿な空気が流入するためにおきるので、壁体の室内側に防湿層を設け、高湿の空気の流入を抑制することが大事です。

問-25 残念  答えは ○ でした。
設問の通り、半密閉中空層の熱抵抗は、同じ厚さの密閉中空層の熱抵抗より小さい。 





Thursday, May 26, 2011

Regal_01 用語の定義


問-4 正解  答えは ○ でした。
法第2条第十二号により、建築物に関する工事用の図面(原寸図その他これに類するものを除く。)及び仕様書は、「設計図書」である。

問-5 正解  答えは × でした。
法第2条第一五号により、「大規模の模様替」とは、建築物の主要構造部の1種以上について行う過半の模様替をいう。 改築することは、「建築」に該当する。

問-6 残念  答えは × でした。
令第13条の3第一号括弧書きにより、避難階とは、直接地上へ通ずる出入口のある階をいう。

問-8 残念  答えは × でした。
法第2条1項八号の括弧書きにより、防火性能は建築物の周囲において発生する通常の火災による延焼を抑制するために当該外壁又は軒裏に必要とされる性能をいい、設問の”建築物の内外において”という記述は不適当。

問-9 正解  答えは ○ でした。
法第2条第五号により、構造上重要でない最下階の床は、「主要構造部」ではない。

問-11 正解  答えは ○ でした。
法第64条の括弧書きにより、「準遮炎性能」とは、建築物の周囲において発生する通常の火災時における火災を有効に遮るために防火設備に必要とされる性能をいう。

問-12 正解  答えは ○ でした。
法第2条第十六号により、「建築主」とは、建築物に関する工事の請負契約の註文者又は請負契約によらないで自らその工事をする者をいう。

問-13 残念  答えは × でした。
令第19条第1項により、有料老人ホームは児童福祉施設等であり、 児童福祉施設等は令第115条の3第一号により、法別表第1(い)欄の(2)項の用途に類するものである。法別表第1(い)は、耐火建築物又は準耐火建築物としなければならない特殊建築物なので、有料老人ホームは特殊建築物である。

問-16 正解  答えは ○ でした。
法第2条第九号の二ロ括弧書きにより、遮炎性能とは、通常の火災時における火炎を有効に遮るために防火設備に必要とされる性能をいう。

問-18 正解  答えは ○ でした。
法第2条第一号により、住宅に附属する門及び塀は、「建築物」である。

問-20 正解  答えは × でした。
法第2条第十三号により、「建築」とは、建築物を新築し、増築し、改築し、又は移転することをいい、大規模の修繕は、「建築」に含まれない。

問-21 残念  答えは ○ でした。
法第23条の括弧書きにより、準防火性能とは、建築物の周囲において発生する通常の火災による延焼の抑制に一定の効果を発揮するために外壁に必要とされる性能をいう。

問-22 正解  答えは × でした。
第2条第五号により、主要構造部は、壁・柱・床・はり・屋根・階段をいい、構造上重要でない建築物の部分を除く。土台は、主要構造部に含まれない。

問-24 残念  答えは × でした。
法第2条第七号の二括弧書きにより、準耐火性能とは、通常の火災による延焼を抑制するために当該建築物の部分に必要とされる性能をいう。

問-25 正解  答えは ○ でした。
令第1条第四号により、「耐水材料」とは、石、人造石、コンクリート、アスファルト、陶磁器、ガラスその他これらに類する耐水性の建築材料をいう。

問-29 正解  答えは ○ でした。
令1条三号により、建築物の自重を支える基礎は、「構造耐力上主要な部分」である。

法規02面積・高さの算定 攻略のポイント

敷地面積、延べ面積、建築面積、建築物の高さ、階数などを算定する問題です。定義については令第2条に規定されていますが、具体的な数値が問われることが多く、実際に計算しなければなりません。算定上、次に記載した事項は特に注意してください。

Thursday, May 19, 2011

Planning_all


Architectual planning
1st
01建築史
シドニーオペラハウスは、ヨルン・ウッツォンにより設計された帆をモチーフにした建築物です。オーダーは水平材と円柱などとの比例関係を基にしたギリシャ建築・ローマ建築の構成原理です。

問-6 正解  答えは ○ でした。
設問の通り、伊勢神宮内宮正殿(三重)は、神明造りの建築物です。

問-7 残念  答えは × でした。
桂離宮は江戸時代に建てられた数奇屋造りの建築物です。

問-11 正解  答えは × でした。
サグラダ・ファミリヤはスペインの建築家アントニオ・ガウディの代表的な建築物の一つである。 アルヴァ・アアルトが設計した建築物には、マイレア邸・パイミオのサナトリウムなどがあります。

問-13 正解  答えは × でした。
寝殿造りは中世の建築様式で、江戸時代における数奇屋造りとは、書院造りに草庵風茶室の意匠を取り入れたものです。

問-16 正解  答えは × でした。
ミラノ大聖堂(ミラノ、1386~1577年、正面は1813年)は、イタリア・ゴシック建築様式の代表作です。

問-17 残念  答えは ○ でした。
ノートルダム大聖堂(パリ、1163~1250年頃)は、初期ゴシックの代表作です。

問-18 正解  答えは ○ でした。
サン・ピエトロ大聖堂(ヴァチカン、1546~1667年)は、視覚的効果を徹底的に追及した巨大なバロック建築の代表作です。

問-19 正解  答えは × でした。
ハギア・ソフィア大聖堂(イスタンブール、532~537年)は、直径33m、高さ55mのペンデンティブドームによる、ビザンチン建築の代表作です。

問-20 正解  答えは ○ でした。
フィレンツェ大聖堂(フィレンツェ、1296~1461年)は、ブルネルレスキの設計による二重殻ドームで有名な、ルネサンス建築の代表作です。

問-22 残念  答えは × でした。
国立京都国際会館(1966年、京都)は、大谷幸夫の設計です。

問-27 残念  答えは × でした。
サヴォア邸は、ル・コルビュジエの5原則である、ピロティ・屋上庭園・水平連続窓・自由な間仕切り壁配置・外壁の自由なデザインを取り入れた作品である。設問は、ミース・ファン・デル・ローエの設計した、ファンズワース邸である。

問-28 正解  答えは ○ でした。
設問の通り、清家清が設計した斎藤助教授の家(1952年、東京都)は、テラス、廊下、居間が連続する開放的な空間に、可動の家具を配置し、障子や畳などの和風の要素と洋風のいす式の生活とを融合させた木造平家建の住宅である。

02単位
問-1 残念  答えは × でした。
点光源による直接照度は、次式により求めます。
E =(光度/距離の2乗)×cosθ
したがって、点光源による直接照度は、光度に比例し、距離の2乗に反比例することになります。

問-6 残念  答えは × でした。
空気の対流と放射によって行われる壁面との伝熱は、熱伝達です。熱貫流は熱が壁(材料)を通り抜ける課程をいいます。

問-10 正解  答えは × でした。
単位面積当たりの入射光束は、照度です。光度とは、光源が発する光の強さを表します。

問-12 残念  答えは ○ でした。
設問の通り、光束の単位は、lm です。

問-15 残念  答えは × でした。
熱伝導率の単位は、W/(m・K)又はkcal/(m・h・℃) です。 は、熱貫流率、熱伝達率の単位として用いられます。

問-21 残念  答えは × でした。
熱伝達率は、材料の表面と表面空気の間で熱が伝わるときの熱量の割合である。

問-24 正解  答えは ○ でした。
設問の通り、PMV(予測平均温冷感申告)は、温度、湿度、気流、放射の四つの温熱要素に加え、着衣量と作業量を考慮した温熱指標のことである。

03環境
問-2 残念  答えは × でした。
「乾球温度20℃、相対湿度40%」の空気の絶対湿度は6g/㎏です。その水蒸気量のまま結露する状態(相対湿度100%)まで乾球温度を下降した場合、その乾球温度(すなわち露点温度)は約6℃です。したがって表面温度10℃の窓ガラスにこの空気が触れても、相対湿度は約75%であり、結露しません。

問-8 残念  答えは × でした。
オゾン層破壊に関係が深いのはフロンガスが大気中に増加することで、硫黄酸化物は酸性雨を生じさせる原因となっています。

問-13 残念  答えは × でした。
相対湿度は、一般に、空気中の水蒸気量の変化が少ない状況では、気温の高い日中は低く、気温の低い夜間は高くなります。

問-14 正解  答えは ○ でした。
建築基準法施行令第129条の2の6第3項にも、建築物に設ける中央管理方式の空気調和設備の相対湿度の基準として、おおむね40%以上70%以下と規定されています。

問-17 残念  答えは × でした。
相対湿度は、湿り空気の水蒸気分圧と、その温度における飽和水蒸気圧との百分比です。室内の空気を加熱すると、飽和水蒸気量が高くなるので相対湿度は下がります。

問-22 残念  答えは ○ でした。
設問の通り、絶対湿度が同じであれば、空気を加熱しても、その空気の水蒸気圧は変化しない。

問-25 正解  答えは × でした。
乾球温度を高くすると、飽和水蒸気圧も高くなる。温度とともに急激に上昇し、非常に大きな差がある。

04換気
問-3 残念  答えは ○ でした。
設問の通り、成人1人当りの呼吸等による二酸化炭素発生量から、必要換気量は、30m3/h程度とされています。

問-12 残念  答えは ○ でした。
便所や湯沸室は、室内へ周囲から空気が流入するよう、また、臭気や水蒸気等が他室に流出しないよう、負圧になる第3種換気(自然給気+機械排気)の換気を行います。

問-13 残念  答えは × でした。
換気回数は、次式により求めます。
換気回数(回/h)=換気量(m3/h)/室容積(m3)
75(m3/h)/150m3=0.5回/h  となり、換気回数は0.5回/hです。

問-16 正解  答えは × でした。
成人1人当りの呼吸等による二酸化炭素発生量から、必要換気量は、休憩時で30m3/h程度、労働時で50m3/h程度、子供の場合は17m3/h程度です。5m3/hでは少なすぎます。

問-19 正解  答えは ○ でした。
夏季の多湿と冬季の寒気を考慮し、夏期の最多風向に合わせた方位に給気のための窓を設けると効果的です。

問-25 残念  答えは ○ でした。
設問の通り、住宅の居室において、機械換気設備を設ける場合、一般に、換気回数が0.5回/h以上となる機械換気設備とする。